
皐月
5月になると、地方各地で「皐月祭り」や「五月(さつき)祭り」が開催されるなど、
皐月という言葉がよく使われています。また、五月のことを皐月と呼びます。
なぜ、5月のことを皐月と呼ぶのでしょうか。
5月といえば、ちょうど田植えなど、苗植えの時期で昔はこの苗植えをする月のことを
「早苗月(サナエヅキ)」と言っていました。
このサナエヅキという言葉が短く略されて「皐月(サツキ)」と言われるようになりました。
また、もともと「サ」という言葉自体に、苗植えの意味があったようで「サ」ツキとして
「苗植えの月」だとされていました。
また「皐」は人名漢字としても用いられます。読みは「コウ」「さつき」「すすむ」「たかし」。
象形文字だそうですが、白骨の頭骨に四本足の獣のむくろ。
ここから「白く輝く」という意味となり、転じて沢や岸、
沼などの水辺を表す文字となったそうです。

旧5月といえば現代の6月頃。初夏の風を受けてさわさわと
揺れる水面のイメージでしょうか。語源からは想像できない美しさです。
他にも、「呼ぶ、ゆっくりと呼ぶ」「ゆるやか」「耕作」「神に捧げる稲穂」
などの意味があるそうです。
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春の片付け
今年も新年度を迎えた4月の第1週目、月に一度ワンちゃんと猫さんをお参りにいらっしゃる方が
にこやかに本堂へお声を掛けて2枚の写真を上着のポケットから取り出し見せて下さいました。
何でもこの4月に息子さんが就職先の会社の寮生活となるので荷物の整理や掃除などを手伝ってると
棚のインデックスから息子さんが撮影した写真がギッシリ入ったアルバムを見つけ
開いて見ると様々な風景、乗り物、建築物が種類別に整列され中でも
動物の項目に当霊園の猫の画像がありました。
数年前、亡くなった猫さんのご供養をした際に本堂に
挨拶に出てきたところを撮影して下さい、
こちらも今は亡き葦毛がかった猫の画像を懐かしく思いました。
片付けをしてるうちに昔の写真や雑誌が出てきて当時の自分や家族、
ワンちゃんや猫さん達を思い起こす事は誰でも経験する事ではありますね。
お声を掛けて下さった方もつい昨日の事のように話をして下さいました。

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